歴史の古い、武術、例えば剣術、柔術、合気道、空手、相撲等々、その技術は身体の使い方、いわゆる「体術」を極めていく「道」です。
その体術の精度を上げていくための鍛錬方法が詰まっています。
ただ、武術で身に付く身体の使い方は、言葉や理屈で説明するものではなく、日々の鍛錬を積み重ね、自らが気づくことで習得していきます。
並々ならぬ努力が必要であり、結果、習得できる人も限られます。
このシリーズの目的の一つは、限られた人しか習得できない体術を言葉と理屈で説明し、できるだけ多くの人がイメージしやすいようにすることにあります。今回は、前回に引き続き股関節の使い方の基本です。
股関節で立ち上がるためのポイント。
前回は、「伸張反射」でした。
今回は、2つ目の「螺旋の動きによる筋肉の動員の増加」と3つ目の「大腿筋膜」のお話です。
②螺旋の動きによる筋肉の動員増
股関節の構造を確認しましょう。骨盤の関節面は、斜め下向きに窪んで
います。大腿骨本体から斜め上に伸びた骨頭が寛骨臼に入り込んで股関節を作っています。
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